2002年11月10日秋晴れの日、当初の予定通り 朝10時より八王子市別所、ノナ由木坂にて第一回ポーランドの日が開催されました。ご来場頂いた方の大半は地元住民、または多摩市近郊にお住まいの方達でした。会場はポーランドのポスターや地図、ポーランド国旗等で飾付をし、ポーランドの、或いはポーランドに関係のある本や品々が展示されました。 |
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ポーランドの民族衣装や工芸品のコーナー(尾崎ウルシュラさん提供)は多くの来場者にとって非常に興味深いもののようだった(写真左)
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入場して名簿にお名前を記入して下さった方々には、日本語で印刷されたパンフレットが配られました。(パンフレットを快く寄贈して下さった駐日ポーランド大使館付第一秘書のヤロスワフ・ヴァチンスキ氏にこの場を借りて篤く御礼申上げます。)
町田ボジェナさんがポーランドの簡単な概要説明会を開いた10時15分頃には、もう子供達はポーランドのアニメや子供番組のビデオを観賞するためにテレビモニターの前に群がっていました。
今回日本の方々とお話する機会を持って気付いた事の一つに、ショパンやマリー・スクウォドフスカ・キュリー夫人の名前は認知していても、それらをポーランドと関係付けられる人が存外少ないという事がありました。なかにはポーランドの現在の政治体制をご存知でない方もいらっしゃいましたが、ご存知の方からは変革後のポーランドの生活についてご質問をなさる方もいらっしゃいました。
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ペーパークラフトの星作りには、子供達だけでなく大人も夢中になっていた。 同様に、アニメ・ビデオも大人達の関心をかっていた。
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予定通り11時にはクリスマス・ツリー用のペーパー・スター作りの実演講座が開かれ、子供達から大人まで、多くの方に人気でした。
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当初の予想通り、今回最も注目と人気を集めたのは、ポーランド料理の試食会でした。中でもピェロギ(ポーランド風餃子)の人気は抜群で(前日TBSの「世界不思議発見」でポーランドがテーマになり、ピェロギも紹介されてました)、ビゴス(白菜と肉の煮込み)やズレク(酸っぱい白スープ)も人気でした。
デザートの一番人気はピェルニク(蜂蜜のケーキ)で、男性の中にはポーランド産のウォッカに舌鼓を打たれる方もいました。
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昼食の後は「世界不思議発見」のビデオで、今年度の天皇・皇后両陛下ポーランド御訪問のシーンや、日本人の尽力でポーランドに帰国できた「シベリアの子供達」等が紹介されました。
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午後4時には熊倉ハリナさんの実演によるポーランド風のアップル・パイ作りが披露され、多くの日本人主婦の興味を引いてました。
100部近く印刷したポーランド料理のレシピを書いたシオリは大反響を呼び、何人かの方には行き渡らないほどでした。その為、近い内に当サイト にレシピを掲載する事を約束し、誰もがレシピを活用できるようにする事にしました。
料理の実演後は、翻訳家でいらっしゃるつかだ及び芝田両女史によるポーランド文学講座と、鈴木氏によるポーランド映画の説明会が開かれました。
ポーランドの日は押井守監督作品「アヴァロン」の説明・上映で幕を閉じました。説明の部分では松葉盛重により映画の背景やポーランドが撮影舞台に選ばれた理由等が語られ、コスチェフスキ氏によって舞台となった街(WroclawとWarszawa)の説明がなされました。
(文/ハンナ・グムリンスカ 訳編/松葉 盛重)
(写真/ヤツェク・コスチェフスキ、ピオトル・ヤノヴィアク、風張修)
会場を提供していただいた「ノナ由木坂」管理組合および住民の皆様、ご協力して頂きありがとうございました。
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